2017年ベスト日本語ラップアルバムとベストソング、その他感想とか

2019年2月12日

最近アーティストも増えたから昔ほど情報を追いきれて無いのであくまで自分が購入して聴いた範囲内で2017年のベストな作品とかヤバかったアーティストとか振り返ってみようかなと。全部主観なんで異論は認めます 笑。

 

2017年のベスト

Bouquet / NORIKIYO



 

1stアルバムから毎回良作をコンスタントに出し続けてるんやけど一体この人何なんや。NORIKIYOの作品はリリックが深いから聴き応えがある上にアルバムとして明確なテーマがあるから曲構成も含めて楽しめる。きっとこの人ほどアルバムっていうプラットフォームで出す意味を分かっているラッパーっていないんちゃうかな?って思うほど。で、このアルバムのテーマは「後悔」でところどころに「カルマ」や「regret」ってワードが出てくる。でも、ただ弱音を吐いてるんじゃなくて、「それでもそれを飲み込んで前に進む」っていうポジティブなメッセージがあるからどの曲聴いても背中を押される。他の作品でもそうやけど、NORIKIYOの曲は、どれに関してもただ不満や愚痴を並べるわけでも無いし「こうしろ!」っていう押し付けがましい主張もなく「俺はこうする」とか「お前はどう思う?」っていう問題提起が多いから、背中を押されるにしても何かを考えさせられるにしても全ていつの間にか自然にさせられてる。それって実はすげー事やと思う。「この人の自伝が読みたいな」と思ってたタイミングで「路傍に添える 」っていう詩集が発売されたんやけど、1stアルバムから本作まで1曲ずつ本人が解説がしてくれてるから半自伝的な内容になってるので是非購入して作品を振り返って聴き直して欲しい。

8 / Awich



 

2017年も日本語ラップシーンは良い感じに盛り上がってきてて多くのアーティストが出たけど、今年はやっぱりAwichの年やと思う(JP THE WAVYって言う人も多いと思うけど)。 歌も巧いし、ラップもできてトラップとかレゲエサウンドも乗りこなせる本格派。全然個人情報知らんけど、なんか海外留学してたみたいやし、音楽的な土台がしっかりしてるんやろなぁってのは曲聴いてすぐ分かる。最近ではシンガー兼ラッパーのフィメールなんて全然珍しくなくなってきたけど、個人的にはAI (ラップして欲しい!),LUNAに続く本格派のフィメール。Awichiの曲からは色気と女性の強さが感じるし、媚びひん感じがめっちゃカッコ良い。でまぁ肝心のアルバムの感想なんやけど、ダンスホールとかトラップからソウルっぽいのまであって良い意味でUS感がある(まぁ英語詞が多いってのもあるけど)かと思えば、民謡を思わせるような曲があったりして幅広いのにそのどれもが上っ面じゃないというか・・・例えば「WHORU」を聴けばトラップのラッパーやと思うし、「Remeber」を聴けばレゲエシンガーのようにも感じる、みたいな。脇を固める客演陣もコアなとこ突いてるし、プロデューサーはノリに乗ってるChaki Zulu。2017年と言わず、オールタイムベストにも入るんちゃうかな。

 

 

他にもG.CUE「舌代」,GADORO「花水木」,KOJOE「here」,MUD「Make U Dirty」,鬼「火宅の人」,BES「KISS OF LIFE」,SALU「INDIGO」とか・・・あと何買ったっけな。まぁ今年はそんなに買ってなかったな。ほんとはベスト5とかにしたかったけど2017年発売のアルバムでヘビロテしたのは上に挙げた2つ。他にも良い曲はいっぱいあったんやけど、アルバムとしてはやっぱり上の2枚かな。後ワースト・アルバム書こうと思ったけど、そんなもん書いても誰にもメリット無いから辞める 笑。

 

2017年ベスト・PV(順不同)

 

01.鬼 – 壊れた玩具

→リリックもさる事ながら映像が半端無い。何この世界観。闇が凄い。

 

02.Junkman feat. DOGMA – 啓示の書

→DOGMAセンスの塊。

 

03.BOIL RHYME – O.I.D.K

→アルバム早く!街灯が黄色掛かってるし、「追い焚き」だけに最初ロケ地温泉街かと思ったけど中華街かな?まぁ何せよ、BOIL(沸騰) RHYMEとか、1stEPが「湯煙」とかO.I.D.K(追い焚き)とか、全部トンチ効いててすげーなと。

 

2017年BESTアーティスト(グループ)

KNZZ

個人的にはICE DYNASTYの頃から華があって好きやったんやけど、去年はMC漢(っていうか鎖グループ?)とのBeefがあって「このまま消えてまうんかな?」って思ってたら、DoggiesやDMFの活動を通して既成のシーンと違う所で着実に自分の居場所を作ってる感がある。元々そういう事をやってたのは漢をはじめとするMSCっていうイメージがあったけど、今やその漢は日本語ラップの中心的な存在になっていて、面白い事にBeefを繰り広げているKNZZやDMFがかつてのMSCのような道を歩んでいる印象。KNZZはBeef以降、ハスリングやバイオレンスなどの過激なトピックばかりに目を向けられがちな印象やけど、心理描写とかめちゃくちゃうまいからそこを注目して聴いて欲しい。それこそ漢へのDIS曲の「Cry baby cry」の描写とかは秀逸すぎる。あと、やっぱりこういうキャラクターやからこそ余計に「Notorius is Back」に収録されてる「Sky The Limit」みたいな曲が映える。tatoo naviとかamebreakのインタビュー読むと「この人ホンマにRap好きなんやな」っていうのが分かるし、めっちゃピュアな人やと思う(人間性は分からんけど)。楽曲では連まなくても良いし、和解しなくても良いからKNZZもMC漢も両方好きなラッパーやからシーンに長く残って欲しいな 笑。

 

DMF (Dawg Mafia Family)

前述したKNZZが所属するDoggis(febb, J-SCHEME, KNZZ)とSCARSのA-thugで構成されるDMF(Dawg Mafia Family)。アンダーグラウンドっていう言葉が似合う不穏な空気感を纏った集団で、メディアへの露出は多くないにも関わらずシーンへの影響力はかなり強い印象。最年少のFebbはグループの中で可愛がられてる印象があったけど、KNZZが自身の骨折について「Febbを全力でぶん殴ったら折れた」と発言したり、「DMF ANTHEM」という曲のPVではFebb無しでPVがアップ(本来はfebbのverseもある)されてたり、メンバーの仲がどうなってるのかも不明でそういう部分も含めてヒヤヒヤして面白いグループ(他人事やからやけど)。

 

2017年のニュース

BES IS BACK!!

超好きなラッパーのBESが刑務所から帰ってきた。フローも良いし言葉の言い回しも面白いし、ほんまにこの人ラップの天才やと思う。個人的にはRINO LATINA Ⅱ,TWIGY,KGE THE SAHDOW MEN,Jinmenusagi,SEEDA,BES辺りがシーンの中でも屈指のラップ巧者だと思ってる(あとRAU DEF,とか全盛期のDABOも)。でまぁ、最新作の「KISS OF LIFE」は案の定良かった。良かったけどBESならもっと良い物作れるから満足はできんかった。KNZZの話題ばっかり出して悪いけど、KNZZとの「Breathless」とかは超良かった。この2人は結構鉄板かもしれん(なんか流れ弾というか、サクッとKNZZにZEEBRAがDISられてるっぽいけど 笑)。まぁとにかく、どんだけHIPHOP聴かんくなってもきっとBESの新譜だけはリアルタイムで追う。ちなみにこのインタビューは結構ディープでした 笑。

 

鬼 is BACK

こちらも待望の帰還。そしてアルバム発売。やっぱりリリックがエグい。もっとコンスタントに作品作って欲しいな。どういう経緯でシーンから姿を消したとか、その間何をやってたか知りたい人も多いやろうに新作出しても全然インタビューが見当たらへん 笑。まぁ、あんまり自分から情報を発信したり、必死にやってない感じがせえへんのが魅力でもあるけど。ちなみに、ネットラジオのブレス式で少しだけやけどそういう事にも触れてる。

 

FORK is Back

こっちは懲役とか関係ないけど、人気フリースタイルバトル番組「フリースタイルダンジョン」のレギュラーにFORKが抜擢された。MCバトルブームで良くも悪くも昔と違って「バトルやから何言って良い」みたいな風潮でスポーツ感覚になった分、昔強かった人達も軒並み弱くなったイメージ。まぁ、参加するMCが増えた分全体的にスキルが底上げされたっていうのもあるけど。そんな中で当時から一際バトルの強かったFORKが参加するって知って、嬉しい反面今じゃ通用せえへんやろな、って思ったけど今でも全然強かった。っていうかFORKのスキルも当時よりちゃんとアップデートされててビックリした。UMBとかKOKも良いけど、誰かB-BOY PARK世代の人間ばっかり集めたMCバトル主催してくれへんかな。絶対盛り上がると思うのに 笑。初代モンスターMC漢,2代目モンスターFORK。そんで3代目モンスターはカルデラビスタとかにしてそういう枠を1個作っといて欲しいな。ま、出る方だいぶプレッシャーやと思うけど 笑。

 

 

こうやって振り返ると、2017年は個人的に好きやった人の帰還が目立つな 笑。そういえばKICK THE CAN CREWの復活も今年やっけ?RYKEYも復活したし。なんか来年は益々シーンが活性化しそうな予感。


音楽HIPHOP

Posted by kkl