中国でゲノムを編集したデザイナーベビーが誕生したらしい

2019年2月12日

人類も遂にここまで来たか・・・・

香港(CNN) 中国・深センにある南方科技大学の研究者が26日、遺伝子を操作してエイズウイルス(HIV)に耐性をもつ双子の女児を誕生させることに成功したと発表した。

事実とすれば世界初だが、こうした研究は科学と倫理の多大なジレンマを生じさせかねない。病院は関与を否定し、中国内外の専門家が非難の声を上げている。

発表を行ったのは南方科技大学准教授の賀建奎氏。体外受精を行った7組の男女について受精卵の遺伝子を操作したとしている。同氏がユーチューブに投稿した動画によれば、このうち1人を妊娠させることに成功し、一見したところ健康な双子の女児が数週間前に誕生したという。

引用元 : https://www.cnn.co.jp/fringe/35129223.html

ガタカの世界が現実に

ガタカはアンドリュー・ニコル監督が97年に発表したアメリカ映画。で遺伝子操作が当たり前になった近未来が舞台。

親は生まれる前に我が子の外見や特性をカスタマイズする事ができ、一方で自然妊娠で生まれた「不適正者」たちは彼らより劣る存在であり、社会的な弱者として描かれていた。

 

今回中国で生まれた双子は遺伝子を操作してエイズウイルス(HIV)耐性を得た。障害や弱点を補うわけではなく生まれながらにしてプラスαの耐性を持つという点では、まさにガタカの世界そのもの

むしろ今こそ見るべき近未来SF映画「Gattaca/ガタカ」

そもそもゲノム編集とは?

ゲノム編集とは、部分的に遺伝子を入れ替えたり・破壊したりして切り貼りする技術です。例えばがん治療など、人間の病気の原因や治療法を探るのにも役立ちますし、農産物の品種改良にも期待されています。

何が問題なのか?

技術的には可能性を秘めた素晴らしい研究という見方もできなくは無いですが、人の遺伝子を操作してあらかじめ希望通りの人間を作り出せてしまうというのはまさに神の所業であり、人が手を出してはいけないのではないか?また、さきほどの映画「ガタカ」の話ではないですが、生まれながらにして既に知力・体力・外見が「優れた者」と「そうでない者」ができることになり、これが優生学と結びついてしまうのではないかという不安もあります。

まぁ要するに倫理的にどうなの?っていう声がやっぱり大きいわけです。

 

また、単純に安全面の問題もあります。人間の命を取り扱うので、動物実験のようにおいそれと試すことはできませんしね。

 

そんなめちゃくちゃタブー視されてることを今回中国がやってしまったわけです。

中国はゲノム編集医療に関して独走状態

倫理的な抵抗感が強いこの分野の研究において、そもそも欧米の多くの国が禁止。イギリスは基礎研究のみ許可しているそう。

 

一方、今回デザイナーベビーが誕生した中国では2015年から既に実験室の培養皿でヒト胚の遺伝子を編集していた。もちろん各国から「無責任」だと言う非難の声もあったが、それでも中国はこの分野で独走状態にある。

 

そして今回、各国が恐れていたデザイナーベビーがとうとう誕生してしまったというわけである。

凄いけどやっぱり怖い

人類の敵である病気に耐性を持った人間ができるのは凄いことだやと思うし、病気で死んだ人を思えば、あらかじめ病気への耐性を持った人間が生まれるのは良いことやと思う。

と思うと同時に遺伝子を触ることによってどんな影響があるのはまだ未知数なわけで。勿論、今まで遺伝子操作をした人間のデータが無いから当たり前やし、結局は実際にやってみて初めて分かるもんなんやから「安全性が!!」って心配すんのは無意味っちゃ無意味やねんけど・・・。

 

必ず未知の領域に足を踏み入れる時って、「未知」やから不安材料が半端なく大きい。そこに向かっていく人ってカッコいいなぁと思ってたし、そう思いたいんやけど、ことデザイナーベビーに関しては・・・やっぱり拒否反応が凄い。これは、もう理屈じゃなくて感情やな・・・。

 

でもまぁ、何にしても「技術的に可能」なら、誰がどう思ってどんな意見を言うたところで誰かが結局やるねんけど・・・。