伝説のドラッグディーラーRick Rossのドキュメンタリー 「フリーウェイ: ドラッグという亀裂の広がり」

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Netflixで公開されてる「フリーウェイ: ドラッグという亀裂の広がり」は、伝説の麻薬王Freeway Rick Rossのドキュメンタリー映画。

栄光と衰退までを描いたありふれたドキュメンタリーかと思ったら、半端無くスケールのデカイ話やった 笑。

以下、ドキュメンタリーとwikipediaで知った知識。

Freeway Rick Ross(フリーウェイ・リック・ロス)とは?

80年代にLAを中心にクラック・コカインでドラッグ帝国を築き上げた実在の麻薬王。2013年のEsquire誌の記事によると総収入は9億ドル以上(現在の価格で27億ドル相当)。囮捜査によって100kgのコカインを購入したとして96年に逮捕され、三振法の適用により無期懲役の判決が下される。28歳まで文字の読み書きが出来なかったが刑務所内で覚え、毎日法律書を片手に持って歩いたという。所内の仲間からは「無期になったら終わり」と言われてたものの、ある日法律書を読んでいた時に自身の判決が三振法の誤用に基づいたものだと知り、控訴して無期から20年へ減刑される。2009年に出所。関係ないけど、懲役行くと皆んな賢くなって帰ってくるイメージあんねんけど 笑。

時代背景 レーガノミクス

一介の密売人だったリックが成り上がれたのは、彼の才能だけでは無く時代背景も大きく関係している。80年代のレーガノミクスにより、それまでアフリカ系アメリカ人の生活を支えてきた中級の製造業の仕事が無くなり彼らの生活は困窮していた。そんな中、多くの若者が大金持ちになる事を夢見、若いリックも「SUPER FLY」の主人公に憧れドラッグの密売人になる。街角に立って300ドルで初めたビジネスはやがてLAを支配するほど大きくなっていくが、レーガノミクスの失敗が麻薬の蔓延を加速させてしまった1つの要因でもある。レーガン、お前のせいや。

アメリカ政府とコントラの関係

当時、ニカラグアには「コントラ」と呼ばれる親米反政府組織があり、レーガン共和党政権の資金提供によって活動していた。当時のアメリカは覇権主義的で、自分たちに都合の良い傀儡政権が革命で打倒されその国の国民自身による政府が樹立された場合に、直接的な軍事介入や当該国の対米協力者を利用して内戦やクーデターを起こさせ、国民政権を打倒し、再び傀儡政権を樹立していた。うーん・・・こんな事ばっかりやってるアメリカが未だに世界のリーダーっぽく振る舞ってる地球って・・・一体・・・。

リック・ロスとダニーロ・ブランドン

ダニーロ・ブランドン

300ドルからスタートしたリックのコカイン・ビジネスは徐々に規模が大きくなっていたが、ニカラグア人のダニーロ・ブランドンと出会った事により一気に加速。それまでは一介のハスラー(密売人)に過ぎなかったが、ダニーロの支援により大量のコカインの他、紙幣計算機や武器などを手に入れ、リックとダニーロはパートナーとなる。

ダニーロ・ブランドン成功の秘密

実はダニーロはコカイン・ビジネスで稼いだお金はコントラへの支援に充てており、コントラを支援していたCIAをはじめ、アメリカ政府は実質的にダニーロの活動を黙認しており、それがダニーロが成功していた理由だった(スケールがデカイ!)。そのダニーロと地元ギャングや流通に詳しいリックが出会った事により彼らのコカイン・ビジネスはLAを支配するほど強力なものになるが、リックは最後までダニーロとコントラの関係を知らなかったらしい。

リック・ロス帝国の終焉

92年にダニーロ・ブランドンは逮捕されることになるが、DEAと協力しリック・ロスの逮捕や機密情報提供者として貢献(密告野郎!)することで48ヶ月の刑期のみに終わる。一方、パートナーに裏切られた形になったリックは終身刑の判決を下されるも、適用された三振法が誤りであった事から20年へと減刑。刑期を終え2009年に釈放された。

アメリカと中南米ゲリラの関係を明るみにしたゲイリー・ウェブ

このドキュメンタリーの主要人物の1人、ゲイリー・ウェブ。96年にジャーナリストであった彼はマーキュリー・ニュース紙にて、80年代に大問題になったクラック・コカインの密売はCIAによって組織されたニカラグアの反政府組織「コントラ」によるものだという暴露記事を発表。しかし彼は大手メディアから非難され、職を失い、最終的には自殺。しかし、本人が映像で取材中にCIAから直接妨害されたとも語っており、果たして本当に自殺なのかどうか・・・真実は闇の中。

感想

麻薬王リック・ロスの裏のスケールがデカすぎてとんでもない 笑。リック自体に並外れて商才があったからやと思うけど、当時の時代背景とか色んな要因が重なった結果、ここまで上り詰めれたんやなぁ、と。そう考えると運が良かったというか・・・リックすらも掌で転がされてただけというか・・・。結局元締めのダニーロ・ブランドンは逮捕どころか、母国に帰って林業で大当たりしてるみたいやし、実質的な黒幕のレーガン政権もお咎め無し。ほんまに悪い奴らは誰にも裁かれへんねんな 笑。麻薬撲滅の為に莫大な資金を投じつつ、一方で麻薬取引に関わるアメリカ・・・やっぱ色んな意味でスゲーわ。

「フリーウェイ」リック・ロスと「ラッパー」リック・ロスのBeef

ラッパー、リック・ロス(左)とフリーウェイ・リック・ロス(右)

ちなみに、今時リック・ロスというと写真左側のデブなおっさんを思い浮かべる人が多いと思うけど、このおっさんは超有名な売れっ子ラッパーで本物のフリーウェイ・リック・ロスから芸名を拝借したらしい。ドキュメンタリーでもリックが出所後の電話で50centに「お前の名前勝手に使われてるぞ」と教えられていた。



本物のリックはラッパーのリック・ロス相手に訴訟を起こすも敗訴。ラッパーのリック・ロスは2013年の1月に何者かに銃撃されており、リックは「ストリートのルールを知らないからだ」とコメントしている。ストリート・・・恐ろしい 笑。(尚、現在裁判の進展は興味無くて調べてないのでどうなってるのか分かりません)

ちなみに名前を拝借したラッパーのリック・ロスは、ギャングどころか元看守というのが過去に暴露されてます。

そして、最強にダサいコメント。

彼はこれまで数ヶ月に渡って問題の看守は別人だと主張してきたが、Don Diva誌の最新インタビューで前言を翻した。「オレは過去を隠したことはない。オレのCDには本名が書いてあるし、オレの会社は社会保障番号も記録してる。(中略)オレは一度もニガをチクったことはないし、ニガを告発したこともない。オレは常に(囚人である)ニガもオレそのものだと感じていた」と釈明。さらに「オレが音楽を作るとき、コカインについてラップしていることは実際にオレがやってきたことだ。オレがコカインで儲けたって言ってたら、それは実際にそうだったからだ」とこれまでの主張を繰り返している。

引用元:http://bmr.jp/news/54619

チクるチクらんとかは置いといて、仮に言ってる事が本当やとして、法を守る立場に立って法を破ってるって一番卑怯やんけ。取り繕おうとして墓穴ほってるがな 笑。でもまぁ、今回の話で言うとこの2枚舌は最早アメリカ政府やな。ということは、ある意味アメリカを象徴するラッパーってことでいっか 笑。

それに何が凄いって普通こんな暴露されたら恥ずかしくして死にたくなるやろうに未だにドヤ顔でラップやってる上に、キャリア的にはむしろ暴露されてから伸びてるっていう。一周回って逆にカッコイイ!

余計な事書いたせいで文章の締め方分からんくなってしまった 笑。

フリーウェイ: ドラッグという亀裂の広がりはNetflixで視聴できます