俺的HIPHOPの名盤1

国産HIPHOPのクラシックっていうとキングギドラとかブッダ・ブランドとか、ニトロとかまぁ色々あると思うし、それに異論は無いけど、そういうのって当時の歴史的な背景がどうのこうととかって理由も結構あったりする(あ、でもクラシックってそういうもんなんか 笑)。

でも正直、自然にそこに行き着いたなら聴けるけど、そんな理由を説明されて聴く気にならんよね 笑。

ってことで、今回は歴史的な事とか一切抜きにして、過去の音源で今でも全然聴けると思ってる個人的クラシックを紹介しようと思う。

選考基準は以下

・音源以外の当時はあーだこーだとかの評価は無視

・今でも全然聴ける

・曲単体では無く作品全体の評価

EGO - Egology

ZEEBRA主宰のGMメンバーであるEGOの1stアルバム。ぶっちゃけGMに加入してからよりもそれ以前の音源の方が圧倒的に好き。18歳でアメリカに渡ったっていうバックグラウンドがあるけど、英語比率が多い所謂バイリンガルラッパーなスタイルでは無い。むしろひとつひとつ丁寧に日本語を置いていってる感じ。この作品は1stアルバムながら、「俺はこれで生きてく」っていうハングリーさと「ラッパーとして生きていけるか?」っていう不安がところどころに垣間見れ、等身大の自分を投影したものになってる。そのせいか哀愁系の曲がめちゃくちゃ心に響く。特にGEEKのOKIを客演に招いた『CUT』がそれを如実に表している。この曲はOKIのバースも秀逸。

OKI「偶然ホームで数年ぶりのダチと再会して花咲かすトーク/超はどう?結婚した?もう娘二人は育ち盛り/yo,スーツ似合ってら/そうかも俺変わっちゃない/下げたズボンにNew Eraキャップ/今日もこれから渋谷でLIVE/女とまだ当時のままさ/お前はパパ、頑張ってな/次は渋谷だから俺りゃ行くわ/奥さん子どもによろしくな」

EGO「おめぇらが何と言おうと知らねぇ/好きなラッパーの声しか聞こえねぇ」

(CUT)

また『No Reaction』という曲も胸を抉る。

「今もやってんだwe aint play チャートにゃ入ってねぇが聴いてくれ/そりゃもしかしたらお前もこの曲聴いてもNo Reaction/それならしょうがねーits all good/Im just saying Tokyo its my Hood 」

「アスファルトにまた痰飛ばす/必ずここにもチャンスある」

「This is My way One for the Money/後なんか無ぇこのまんまじゃダメ/野良犬見てぇにハングリーか?/本当は自分にアングリーだ/幾ら叫んでもNo Reaction/歩けねぇくれえ人が多いなクソ//新宿ステーションRushなのに誰もいない」

(No Reaction)

取り上げたリリックだけでもかなりの葛藤が伝わってくるし、それでも前を向いてラッパーとして歩もうとするEGOの覚悟の強さも伝わってくる。それは後半の「LOVE SONG」に最も現れているように思う。

「嘘はつけねぇなBeatには/アスファルト、タイヤがヒートした/もう止まんねぇ/誰だっていつ生まれるかも死ぬかもわかんねーだったらLets Go」

「夢は追えば追うだけ離れていくBitchでも人生」

「向こうのVideoまじでDOPE/映るブラウン菅、俺にははるか遠くに思えた/でもそれから数年後ジャージの冬の寒さに凍えた」

「全部乗っけて歌ってく/今日も昨日から明日へと繋いでく」

(LOVE SONG)

是非、葛藤と闘いながら自分の道を目指す全ての人に聴いて欲しい作品。その辺のポジティブなだけの応援歌よりも背中を押されるのは間違いない。

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